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松本空港往復フライトレポート

松本空港往復フライトレポート   2026/5/2

今年のゴールデンウィークは天候の変化が早く、雨上がりの晴れ間となった5月2日(土)浜北滑空場と松本空港を往復するナビゲーション訓練を受ける機会に恵まれました。ナビゲーションは2年前の九州以来でした。当日は7時から準備開始。機体点検と同時に「出発前の確認」で迫田教官から航法計画に1か所修正が入りました。ミスがあったのは巡航高度。西へ向かう時は「偶数×1000+500ft」、東へ向かう時は「奇数×1000+500ft」と航空法で定められていると指摘を受けました。すぐに航法計画書を修正してフライトプランをファイル、8時49分に出発。

浜北滑空場を離陸後、秋葉ダム付近までは順調に高度を稼ぎながら北上。佐久間ダムが近づくにつれて北西からの風の影響を強く受けるようになり110km/h、2500rpmで飛んでも風下へ流され、偏流修正を大きくとる必要がありました。高度の上りも悪く、佐久間ダム手前の約3500ftの山には送電線が多く架かっており4500ftくらいで通過したいのですが、これには少し足りない高度までしか上昇できず谷へ迂回して通過しました。ここは浜北から北上するときの関門で高度獲得が重要、場合によっては上昇風をとらえて旋回してもよいと教わりました。

佐久間ダムを超えるとさらに向かい風の影響を受けグランドスピードは38kt(70km/h)。天龍村手前で設定した巡航高度5500ftに達し150km/hまで加速して切り抜けました。逆に、帰りはここでの追い風のおかげで楽に帰投できました。航法面ですが、山岳地帯は目標物を掴みづらく、どの方向も同じ景色に見えました。まして20kt前後の横風下で計画したコースをキープするのは難しかったです。特に往路は感覚が慣れておらず天龍村の平岡ダムではルートより3kmくらい西(風上)側を通過しました。



飯田~伊那谷へ入ると、視界が開け目標物がはっきりと確認できました。しかし今度は中央アルプスの風下側で山岳波と思われる、大気の振動にぶつかりました。上昇成分はほとんどなくローターのような、かき混ぜるような風の影響で機体は強く上下に揺れ、ハーネスを締め直すほどでした。地上付近の煙が視認できたのですが、どこもまっすぐに上がっていくのを見て、地面付近は風の影響が少ないと考え高度を4500ftに下げると機体の揺れは収まり、ここからは順調に伊那、諏訪湖、松本へと巡航しました。

松本上空には10時05分頃に着き、南風、R/W18、レフトダウンウインドからアプローチ。慣れないATCを迫田教官に教わりながら10時10分、松本空港の駐機場スポットN10-11に到着しました。横には出発直前のFDA機。エプロン北の飛行機が見える公園には多くの家族連れが遊びに来ていました。現地では、松本城、なわて通り、はかり資料館、時計博物館などを散策してきました。松本城は待ち時間90分と混雑しており写真撮影のみとしました。次回行く方はレンタカーで安曇野や温泉地へ行くのもいいと思います。



帰路も天候は良好。空港事務所にフライトプラン用紙を提出しましたがファイルは自分で行うことになっていると説明を受け電話で行いました。飛行前点検を終え15時24分に出発、往路とほぼ同じコースを通り浜北滑空場へ16時30分に帰投しました。往路と同じコースだけにナビゲーションも順調でほぼ計画通りのコースを外さずに飛行できました。



迫田教官から教えていただき、何点か気を付けた部分を紹介します。
①松本空港出発時は風が変わりR/W36。離陸後は右旋回で諏訪湖へ直進。左旋回だと諏訪湖へ向かう際に進入ルートと交差してしまいます。
②飯田から天龍村に向けて変針する際ショートカットをしない。飯田山本JCTと天竜川を目視し、確実に現在地を把握してから山へ進入することでルート間違いを起こさないようにしました。
③山越えの際に高度を取りすぎない。地図上では飯田から佐久間へは4500ftあれば難なく通過できます。もちろん高度に余裕があればいいのですが、上空の西風が強く偏流修正が大きくなること、高度を稼ぐのに時間がかかること、燃料消費が大きくなることを考慮し今回は4500ft、150km/hで巡航しました。行きは向かい風に苦しんだ山越えルートを帰りは追い風でグランドスピード平均100kt、最大109kt(201km/h)で帰ってきました。



とにかく、実践から学ぶことは多いと実感しました。まだ空港での地上滑走、ATC、航法計画の作成などに課題はありますが、繰り返すことで技量が上がる実感がありました。このような機会をいただきましたことに感謝申し上げます。

報告者:庄内俊司


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