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8/10(土) 初日
〇ルート 浜北GP(12:48)→伊良湖岬→八尾空港→紀の川河口→鳴門大橋→
→高松空港(15:20) 飛行高度3000ft
松村さん、林さん、若田さん、大久保さん,庄内さんに機体組み応援に来ていただけ感謝の気持ちの中、組立てチェックと飛行前ブリーフィングを行う。風も視程も雲高も良好で、準備を整え浜北を離陸。まず伊良湖をめざすがコンパスの方位はブレブレで速度も一定せず。計器ばかり見ていると指導を受け、不慣れと自分の技量の低さを痛感。先が思いやられる。
伊良湖を通過し転針。三重と奈良の県境の山の標高が比較的低い場所を抜け八尾空港を目指すが、その先の関西空港管制圏を避けるため県境の山を抜けた天理市あたりで南西へ転針。和歌山の紀の川河口を目指す。途中でウルトラライトやパラグライダーとの遭遇があり、ひやひやしながら河口へ到達。
ここまでくると四国がよく見え、初めて見る四国に感動するうちに鳴門大橋が見えてくる。鳴門といえば渦潮。丁度橋のたもとに白く小波があるのが遠くからでも見え、偶然にも渦潮が発生する時間に到着できた。橋の上に留まる事を関西TCAへ連絡し、撮影のため3旋転して迫力ある写真が撮れた、その後高松空港へ無事に着陸。給油を行い、空港利用手続きを済ませ、空港バスで高松市内のホテルに投宿。夕飯はお約束のご当地天ぷらうどん。
飛行総距200NM 約2.5時間、平均80kt/hのフライトだった。コース取り、ATC,空港でのタキシングなどで緊張の連続で初日から疲労が濃かった。先が思いやられる。

8/11(日) 2日目
〇ルート 高松空港(10:24)→今治IC→中の島→関崎岬灯台→延岡駅→宮崎空港着(13:16)→宮崎空港発(16:35)→都城駅→鹿児島空港(17:15) 飛行高度2500ft
高松空港出発が遅れ、空港利用申請書の時間を超えてしまったので書類を修正して出発。教訓:利用時間は余裕をもって書いておくこと。瀬戸内は快晴で視程もよい。今治ICまでは洋上飛行ルートを取ったが、地上目標物が減ると途端に姿勢や速度維持が難しくなる。周りの島や海上船舶など目標にして飛びなさいとアドバイス頂いたが、まだ計器を見る割合が多く針路はヨタヨタで、後でGPS航跡記録を確認しお恥ずかしい限り。べた凪の瀬戸内海や島々の美しい景色が素晴らしかった。愛媛県西岸島伝いに九州を目指すが、ずっと洋上飛行が続き集中と緊張。2500ftなので気温は多少低いが、強烈な日差しで熱射病の不安もあり。途中で何度も水を飲みながら体調を崩さぬよう注意して関崎岬灯台まで到達。
あとは海岸線沿いに飛べば楽勝と思ったが、この辺りから雲が増え雲高も低くなり始めた。強い雲の吸い上げもあり、コースを選び高度も稼ぎながら延岡に到着。それからは、数日前の震源地だった日向灘に沿い南下。宮崎空港の手前には自衛隊新田原基地の管制圏があり、それを避けつつ宮崎空港に着陸。ここで駐機スポットまでのタキシングで大苦戦、というより全然できない事を強烈に実感した。アスファルト路面ではタイヤが良く食いつき、向きが機敏に変わり、気を抜くとあっという間に蛇行かライン線逸脱で見苦しい限り、全然だめなので途中で迫田さんに代わってもらう。精神的にかなりダメージを受けた。
駐機後給油したらアブガス375円/㍑!。自動車用ハイオクは?と聞いてみたら即答で“無い”だった。給油ではガソリンを販売したことを証明する書類が必要とのことで、同じ通知書を4枚、事前に準備しておく必要があり。給油を予定する際には忘れずに。給油をした後パイロットも昼食のため、宮崎駅前で会社の後輩の実家が経営している牧場(斎藤牧場)直営レストランでステーキ丼を食した。肉が柔らくて美味だった。
機体も心体も補給が済み、最終地である鹿児島空港を目指す。距離45NMで、離陸後ほどなくして着陸態勢へ。鹿児島空港は離島に向かうハブ空港なので混雑する空港、旅客機が多数飛来してくる。G109が駐機すると場違いな感じもするが、モクラとはいえ立派な航空機だし、一人前?に空港を利用している実感も得られ、パイロットの責任を強く味わった。
総飛行距離265NM 合計3.5時間,平均75kt/hのフライトで、今回最長距離だった。長身の小生にとってG109の座席はしっくりせず、段々と腰が痛くなり始めた。

8/12(月) 3日目
〇ルート 鹿児島空港(10:41)→火埼→島間埼(種子島)→大竹埼→屋久島空港着(12:22)→屋久島空港発(15:48)→佐多岬→鹿児島IC→鹿児島空港(17:13) 飛行高度2500ft
今日は楽しみな屋久島上陸と種子島のロケット射場を上空から眺めるイベント含みのフライト。鹿児島空港を離陸し南下、火埼を超えると種子島が遠くに見え、洋上飛行も多少は楽かも?と感じたが湿度が高い故か薄い靄がかかっている。地上の目標なら進路と速度を維持できるようになってきたが、洋上では目標少なく、計器(水平儀、コンパス2個、高度計、速度計)を何度も口頭で読み上げ修正を繰り返すのが肝心と指導を受けた。油断すると左降下で海面に向かう姿勢になり易く精神的疲労が増す。洋上飛行は短距離にすべきと思った。
種子島には閉鎖された旧空港が残っており上空からはっきりと視認できる。現空港と滑走路方位もほとんど同じなので良く見ないと間違えそう。そこから少し南下すると島東端にJAXAロケット射場が見えてくる。島は畑と林で平坦だが、この辺りだけ高い構造物と人口物が集まり近代的な雰囲気。海岸線や海はとてもきれいだった。事前にノータームやロケット発射告知の情報を得るのは必須。発射イベントがなければ上空は普通に通過できる。
その後、種子島を離れ屋久島に向かう。距離は20NM程度なのですぐに到着するが、ちょうど着陸便があり上空待機後12:22に無事着陸。駐機場所は定期便旅客機の目の前の場所で、とても小さな空港。空港ターミナルも平屋で鉄道の駅舎みたい。
屋久島観光は、島の山並みや屋久杉を軽く見れれば良いと考えていたが、意外と島は広く移動に時間も要して2~3時間程度では全く足りず。それでも山深い迫力が感じられる場所が多数。屋久杉センターでいろいろと見学できた。空港周りに宿泊所がいくつかあり、そこに一泊して1日観光すれば屋久島は満喫できたのに・・残念。
屋久島を離陸し一路鹿児島をめざす。佐多岬を目標に飛ぶがこのレグも洋上時間が長く、風の影響もあり流される。計器頼りの飛行で一瞬も気を抜けない緊張が続く中、佐多岬が見えた瞬間はとても安堵した。その先、特攻隊基地があった知覧上空を通過。当時の飛行士が見たと思われる池田湖や開聞岳の景色が綺麗すぎて複雑な気持ちになった。鹿児島市上空を抜け鹿児島空港にたどり着くが、あいにくの着陸便ラッシュに重なり上空待機。着陸中の旅客機を上空から眺める貴重な体験ができた。着陸後、給油して宿に向かう。G109はここまで調子よく、こんな長距離飛行ができて頼もしさを感じ始めた。

8/13(火) 4日目
〇ルート 鹿児島空港(10:53)→出水駅→軍艦島→瀬詰灯台→熊本空港(12:50)
いよいよ私の訓練最終日。軍艦島を上空から眺めたかったので、天気良く好条件でうれしい。鹿児島空港に“西郷どん”がいる足湯?があり、そこでフライト前ブリーフィングを行いしばしリラックス。給油を済ませ軍艦島を目指す。今回は洋上飛行少なく、短距離なのでリラックスしてフライトできた。外の景色を見て操縦することが身に付き始め、少しの姿勢変化も認知修正できるようになると操縦も格段に楽になった。
遠くから駆逐艦のような異様な島が見え、いよいよ軍艦島が迫ってくる。接近して写真撮影を行う。天気も良く上陸した観光客も見えたが一部の区域しか立ち入りができないので、島全景をなめるように見られるのは空から特権。達成感と充実感で気持ち良かった。
軍艦島を後にし雲仙岳を避けるよう少し南下しながら熊本空港に着陸。空いている時間帯だったが、滑走路等などを点灯して頂けエアラインパイロット気分に浸れた。熊本空港は新ターミナル増設工事の最中で、案内誘導員の到着を待って空港ロビーへ。空港は予想以上に混雑していたが、庄内さんと合流でき安堵。無事に引継ぎができた。熊本空港からは熊本駅より九州新幹線で浜松へ。こちらは約5~6時間要し車中爆睡で浜松へ帰った。
総飛行距離126NM 約2時間,平均63kt/hのフライト。事故無く無事に終えてよかった。。

総括
長距離を4日連続で飛ぶ経験ができたことで、①飛ぶことに慣れてきた。②自分の技量不足を思い知った(姿勢維持、ATC、タキシング)。③飛行計画や事前準備の大切さが身に染みた。④飛行機での移動(旅行)は楽しい という事が得られたことが大きな収穫でした。
今後も練習と技量向上に努め、再びロングNAV訓練に臨みたいと思います。
最後になりますが、長期にわたり終始丁寧親切なご指導をして頂いた迫田教官、サポートして頂いた皆様、誠にありがとうございました。とても感謝しております。
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