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訓練の様子やトピックスを、写真と共に紹介しますIntroduce Flights & Topics

静岡空港ナビフライト訓練 2025/8/15

はじめに

 これまでの訓練では滑空場周辺(9㎞圏内)から出たことなく、本トレーニングが初の野外飛行だった。今回訓練を通じて、操縦技術の向上はもちろんのこと、野外飛行で必要となるフライトプランやNAV LOGの作成、空港駐機予約、ATCなどを知ることが出来た。一人前パイロットへの道のりは大変長く険しいものであることが分かったと同時に、俄然やる気も増えた。備忘もかねて学んだことや反省点などを振り返る。

〇ルート
往路:浜北GP(9:53)→静岡空港(10:19) 高度1500ft
復路:静岡空港(11:27)→御前崎→太田川河口→天竜川河口→浜北GP(12:20) 高度2000ft

事前準備

 ①NAV LOG作成:区分航空図、プロッター、フライトコンピューターを用いて所要時間と想定消費燃料を算出。前提条件:巡航速度150km/h、高度2000feet、燃料消費率13.5L/h。コンタクトするFSCや空港無線・VOR周波数も確認。

 ②フライトプラン作成:作成自体は迫田教官へ対応いただいたが、作成に関する情報としてこちらの動画視聴をお勧めいただいた。
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 ③駐機予約:静岡空港へ電話にて必要事項を伝えて当日の駐機場所を予約。6時間当たり1,100円と想定以上にリーズナブル。駐機スポットは6A-3と指示いただく。静岡空港マップの該当箇所へマーキング。

 ④UPWINDソロフライト視聴:離着陸をイメトレ
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 ⑤動画撮影機材:スマホを体に括り付けるハーネスを購入。[CLINT]というスマホアプリをダウンロード。動画撮影と共に速度とマップ上の位置を表示することが可能。

飛行前点検~離陸準備

 ①機体点検:チェックシートに基づき飛行前点検を実施。エンジンマウントやピッチ切替のメカニカル機構、排熱を利用したキャブヒートやキャビンヒーターの機構など詳細にご説明いただく。航空機用のガソリン(通称アブガス:Aviation Gasoline)は青色系と聞き驚愕。自動車用の赤茶色がオリジナルの色だと思っていたが見分けがつくように着色されているらしい。ガソリンタンク下のバルブより水・異物混入がないかチェック。

 ②フライトプランの提出:関西ファイブへ連絡し飛行計画を伝えて承認を受ける。

 ③ブリーフィング:当日の流れを教官と共に確認。「あれこれ考えすぎず、まずは初の野外飛行を楽しむこと」と、迫田教官よりコメントいただく、おかげで緊張がほぐれ気が楽に。今回は準備したNAV LOGのまま風の影響は加味せず飛ぶことに。レポーティングポイントや空港高度についてもご説明いただく。次回ロングナビまでに座学や訓練を通じて、知識技量向上に努めたい。

 ④フライトプランのオープン:関西ファイブへ連絡し、飛行開始を伝える。通報時は「フライトプランのオープンをお願いします。JA2352、この時間の○○分に浜北滑空場を離陸しました。」と伝えることでUTCではなく現地時間である意を含めることができる。これは便利。

浜北滑空場⇒静岡空港


 計画では距離18.5NM、所要時間16分のところ、結果26分かけて静岡空港到着。原因:浜北滑空場離陸直後、磁方位を目標とした106°に合わせようとするも、定針儀と磁気コンパスなど計器を見ることばかりに気を取られて目標地点を定められず、気づけばもう掛川。そこからは迫田教官の指示に従い、掛川駅から牧之原SAへ向かう。ここで漸く周囲に目を向けることが出来る。「あれが掛川城です」の声掛けに少しばかりリラックス。想像以上に小さく中々見つからず、写真撮っておけばよかったと後悔。静岡空港にはランウェイ30より着陸、ATCはかなり予習したつもりも殆ど聞き取れず、理解も追いつかず。。。。迫田教官の指示に従い場周に入る。

 人生初、自身が操縦する航空機で空港着陸(ただし操縦は迫田教官)。練習かねて駐機場までタキシングをやらせていただくことに。どうしても安定した直進ができない、悪戦苦闘した結果、迫田教官にお任せすることに。アスファルトは芝生以上にタイヤが食いつくためタキシングが難しいらしい、特に夏場が顕著とのこと。そんなこんなで駐機場へ、思い出に写真撮影。

静岡空港散策

 小型機受付にて、駐機代金1,100円を支払い、空港を軽く散策、滑走路・着陸帯・管制塔・VORなど座学で学んだ内容を現場で迫田教官から再度レクチャーいただく。空港コンビニで限定販売の飛行機型アイスを発見。最近?はやりの溶けにくいクズバー。アイスケース内に現物見当たらず店員に確認したところレジで注文してくださいとのこと。いざレジに並び注文したら「売り切れです」と。最初に言ってくれ。

静岡空港⇒御前崎⇒太田川河口⇒天竜川河口⇒浜北GP


 空港離陸後、御前崎までは風の影響を受け、やや西に流される。風に流されていると説明を受けるも対処方法がわからず、いつかリベンジしたい。御前崎通過後は緊張もほぐれ、速度と高度をたまにチェックしながら水平線と速度(姿勢)を意識し飛行。浜岡原発通過時には直上ではなく距離を取るようにと指導いただき、目標を洋上の船に。天竜川河口到着後、浜北GPへ向けて進路変更。河口手前で旋回開始しようとしたところ目標地点直下で旋回するように指導いただく。旋回直後、浜松レーダーより高度2000feet以上を維持するように連絡が入る、ヘリコプターが500feet前後を飛行しているらしい。スロットルをそろそろと開けていたところ、高度獲得を優先し、フルスロットルにするように迫田教官よりご指導いただく。そうこうするうちに浜北GP到着。

デブリーフィング

 迫田教官よりGPSログを見せていただく。往路は想像以上に右往左往、針路の維持が課題。高度や速度などあれこれ考えすぎず、まずは一つずつ処理できるようにとアドバイスいただく。精神・体力ともに余裕あれば復習兼ねた飛行訓練をと考えていたが、余力は全くなく当日訓練はこれで終了。訓練を通じて改めて分かった、覚えなければいけないことは盛りだくさん、とりあえず急がず焦らず、楽しみながら知識技量の向上に努めたいと思う。最後に、貴重なお盆休み中に訓練に付き合ってくださった迫田さんをはじめ、機体組み立てに参加いただいたクラブ員の皆様、お出迎えをしてくださった若田さんに改めて感謝申し上げたい。皆様のおかげで充実した夏休みを過ごすことが出来ました。ありがとうございました。

余談

 撮影用ハーネスは固定力については申し分なかったが、スマホカメラの画角が狭く、計器しか映っておらずさらに、使用した撮影アプリCLINTはなぜか2:49で動画終了。離陸直後までしか確認できず残念な結果に。


  2025/9/2 本谷

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